基本のグラフが作れるようになったら 時にはこんな楽しいものはいかがでしょうか?
なおこの方法を試すには、@エクセルでグラフ作成ができること Aインターネット上からイラストを取り込むなどして画像が用意できることを前提としています。
まず、画像を用意します。
インターネット検索で見つけた画像は、「右クリック→名前を付けて保存」でパソコンに取り込むことができます。
画像は、できるだけ正方形に近いものを選んだ方がグラフに適しています。
ここでは、「花画像」というフォルダを用意し、その中に四種類の花のイラストを入れました。
次の表を、グラフにします。(分かりやすくするため、内容はかなり簡略化しています。)
グラフウィザードを使って、棒グラフを作成しました。
ごく一般的なグラフですね。
それでは、系列「チューリップ」を、手順@で用意したチューリップのイラストに変更してみましょう。
まず「チューリップ」を表す棒の上で右クリックし、続いて「データ系列の書式設定」をクリックします。(変更したい箇所全てに■が付いていることを確認します。)
「パターン」タブを選択し、「塗りつぶし効果」をクリックします。
@「図」のタブをクリックします。
A「図の選択」をクリックし、ここでは「花画像」フォルダに入れておいた「チューリップ」の画像を探して挿入します。
B「拡大縮小と積み重ね」にマークを入れ、単位を設定します。この場合は一つのチューリップのイラストが棒グラフ上で「20」の数値を表します。
C「OK」をクリックします。(データ系列の書式設定に戻るので、そこでもOKを押します。)
「凡例」を見なくても、グラフがどの花を示しているか一目瞭然です。
花一つ分が「20」になっているのがお分かりでしょうか?
イラストは、Windowsに標準で入っている「ペイント」という描画ソフトを使って自分で描くこともできます。(全てのプログラム→アクセサリ→ペイント)
パソコンの扱いに慣れてきたらチャレンジしてみるのもきっと楽しいと思います。
エクセルで「関数」を利用して、出納帳や計算書などが作成できることはよく知られていますが、「関数」というとちょっととっつきにくい感じがしますね。
もっと身近に感じていただくために、こんなものはいかがでしょうか?
まず、図のように「生年月日」「現在」「生まれてから」とセルに入力します。
後で関数を入れますので、ここではこの通りの行・列番号のところに入力してください。
次に「D1」のセルに「=today()」と入力します。(大文字でも、小文字でもOK)
「TODAY関数」は、今日の日付を表示させるためのもので、日付が変わってからファイルを開くと、きちんとその「ファイルを開いた日」が表示されます。
「Enter」キーを押すと、今日の日付が自動的に入ります。
続いて、「B1」のセルに生年月日を入力します。
西暦・和暦、どちらでもOKです。(この例の場合、西暦なら1935/9/8と入力)
和暦の元号の略し方は、「平成=h」「昭和=s」「大正=t」です。
いよいよ関数の入力です。「C3」に次のように入力します。(これも、大文字・小文字どちらでもOK)
=datedif(B1,$D$1,"y")&"年"
(「B1」「D1」は、そのままセルをクリックすれば、自動的に入ります。「D1」の方は、「ファンクションキーのF4」を押して絶対参照にします。分からない時は、そのまま手で入力してみてください。)
入力できたら、「Enter」キーを押してみてください。今日現在の満年齢が表示されました。
コツが分かれば、罫線を利用して表に仕上げてみるのもいいですね。
行を増やして、家族全員の分などを作っても楽しいと思います。
図のように「○年○ヵ月○日」と表示することもできます。
かなり長い関数になりますが、興味のある方はぜひ試してみてください。
=DATEDIF(B1,$D$1,"y")&"年"&DATEDIF(B1,$D$1,"ym")&"カ月"
&DATEDIF(B1,$D$1,"md")&"日"
罫線で表を作成していて、あるセルの中身を別のセルに貼り付けたいとき、罫線がずれてしまって後から修正するのに苦労することはありませんか?
残念ながら罫線自体を固定する方法はないのですが、「セルの中身だけを貼りつける」方法によって、それを回避することができます。
次のような表があり、2行目の「×●☆」を4行目にコピーしたいと思います。(結果を分かりやすくするために、カラーで線を引いています。
が)
ごく普通に「コピー」→「貼り付け」を行うと、罫線までもがコピーされてしまいます。
後からこれを修正するのは面倒ですね。
これを回避する方法のうち、二つをご紹介します。
まずは貼り付けの際に「右クリック」→「形式を選択して貼り付け」を選ぶ方法です。
「罫線を除くすべて」を選択して「OK」をクリックします。
ご覧のように、今度は罫線はコピー先のものが採用され、セルの中身(×●☆)のみが貼り付けられました。
もう一つはいつもどおり「貼り付け」をし、その時に現れる「スマートタグ」の中の「貼り付け先の書式に合わせる」を選択する方法です。 (Excel2010以降は「値の貼り付け」→「値」)
「スマートタグ」が出てこない場合は、「ツール」→「オプション」→「編集タブ」→「貼り付けオプションボタンを表示する」で設定します。
エクセルで表などを作っていて、後で「横向きに作ってしまったが、縦のほうがよかった」というときに役に立つ方法です。
コピーしたい先の最初のセルを(ここではB6)右クリックします。(この場合は、「あ」の位置を指定することになります)
この時、列と行が重なってしまうとエラーになるため、最初のコピー元とは離れた場所を選択します。
「形式を選択して貼り付け」をクリック。
「行列を入れ替える」にチェックを入れて、OKをクリックします。
先ほど選択したB6を基点に、行と列が入れ替わった表が貼り付けられました。