変更されたくないセルを保護する
 
表計算をするためにセルに数式や関数を入力すると、そこには結果(答え)のみが表示されます。その答えを訂正しようとセルをDeleteすると、数字や文字だけでなく、中の数式や関数まで消えてしまいます。

そこで、数式や関数の入ったセルの内容をを誤って消してしまわないように、保護をかける方法をご紹介します。

ぱっと見ただけでは普通の数字しか入っていないように見えますが、青枠の中には合計や平均、順位などを求める関数が入っています。

セルをクリックすると、数式バーに何が入っているかが表示されます。この例では、F3のセルは「252」と表示されていますが、実際には合計を求めるSUM関数が入っています。

セルの中身をDeleteすると、ここに入力されていたSUM関数が消えているのが分かります。この状態だと、点数を入力し直した時に合計が再計算されることはありません。

また、関連のあるセルの内容までおかしくなってしまいました。

それでは保護をかけてみましょう。

まず、変更してもかまわない範囲を範囲選択します。続いて「右クリック」→「セルの書式設定」をクリックします。

セルの書式設定の画面が表示されます。@「保護タブ」をクリックし、A「ロック」を外します。(チェックマークを消す)

その後「OK」ボタンを押します。
@リボンの「校閲タブ」をクリックし、続いてA「シートの保護」をクリックします。(2003は、「ツール」→「保護」→「シートの保護」)

つまり、先ほどロックを外した範囲以外は、シートごと保護してしまおうということです。

ここで、詳細なシートの保護のしかたを設定することができます。パスワードは必要なければ省略できます。

最後にOKボタンを押すと、Bの手順で範囲選択した場所以外の編集ができなくなり、誤って内容を書き換えてしまう心配がなくなります。

 
  必要な部分だけ印刷する(印刷範囲の設定)
 


Excelで作成した表などを印刷する時、何も設定しなければ、そのシートに入力されたもの全てが印刷対象になります。

印刷範囲の設定は「配布する資料なので、不要な部分は印刷したくない」「用紙やインクの節約をしたい」といった時に便利な方法です。(使用している画像はExcel2010の画面になります。)


Excelで作成した表です。何も設定しなければ、青いラインで囲まれた部分が全て印刷対象になります。

赤いラインで囲まれた部分だけを印刷したい場合の設定方法です。

まず、印刷したい範囲をドラッグして範囲選択します。

@ページレイアウトタブ A印刷範囲 B印刷範囲の設定の順番にクリックします。
(2003は「ファイル」→「印刷範囲」→「印刷範囲の設定」)

印刷プレビュー画面を表示したところです。(ファイル→印刷)
手順Aで範囲選択した部分だけが印刷対象になっていることが分かります。
1ページに収まりきらなかった場合、@用紙の方向を変更する A余白を狭くする B印刷イメージを縮小 などを試してみましょう。

印刷範囲のクリアをクリックすれば、設定した印刷範囲を解除することができます。