ワード(エクセルも共通)には、上書き保存や書式設定などの頻繁に使う機能は「ツールバー」という帯状のものにボタン(アイコン)を配置してありますが、もしもこのアイコンが小さすぎてクリックしにくい場合は、次の方法で大きくすることができます。
特に何も設定をしていなければ、ご覧のようにアイコンが小さく表示されます。
@メニューバーの「ツール」をクリックします。A表示される一覧から「ユーザー設定」を選択します。
「ユーザー設定」の画面になります。@オプションタブをクリックします。Aその他の欄の「大きいアイコン」の□をクリックして、チェックマークを入れます。B閉じるをクリックします。
アイコンが拡大され、クリックしやすくなりました。
アイコンは見やすくなったけれど自分で入力した文字が小さくて見えにくい場合(@)は、フォントサイズ(文字の大きさそのもの)を変えることなく、見た目だけを拡大することができます。
100%と書かれた部分(ズーム)の▼をクリックします。(A)
▼を押して出てきた一覧の中から、「200%」を選んでみました。 ご覧のように、元の大きさの文字が二倍に拡大されて表示されます。
挿入したイラストや、テキストボックスなども同じように拡大されます。
これは、編集中の画面が拡大されて表示されているだけで、印刷時にはきちんと設定されたフォントサイズで出てきます。
文字に装飾を施すためには「書体はこれ、太字・斜体にして、文字の大きさは・・・」と、結構手間がかかりますが、一箇所ならともかく、この作業を何回も繰り返すのは大変ですね。 それを解消するために「書式の貼り付け」という便利な機能があります。 さらにちょっとしたコツで一度にたくさんの箇所に貼り付けることができます。
@の「装飾文字」と書かれたところに注目してください。この部分にはいろいろな書式が設定してあります。 まずその文字列の中にカーソルを入れます。
Aそのまま「書式のコピー/貼り付け」ボタンを押します。ボタンの周囲がオレンジ色に変わり、ボタンが押された状態であることが確認できます。 (2007以降は、ホームタブの中にあります。)
次に、今コピーした書式の情報を適用したい箇所をドラッグ(マウスの左ボタンを押しっぱなしにして、なぞる)します。
マウスの左ボタンから一度指を離し、画面上で一回クリックすると、色の反転が解かれ、書式の貼り付けができたことが確認できます。
そして「書式のコピー/貼り付け」ボタンは、元の状態に戻ります。 この状態で次の行の「装飾後そのA」をドラック゛しても、何の変化もありません。
何箇所にも同じ書式を貼り付けたい場合は、次のようにします。
@先ほどと同じ要領で、書式の元になる文字列の中にカーソルを入れます。 A今度は「書式のコピー/貼り付け」ボタンをダブルクリックしましょう。
試しに「装飾後その@」「そのB」をドラッグしてみましょう。なぞった部分だけ、書式が変わりましたね。
そして「書式のコピー/貼り付け」ボタンは、今度は元の状態に戻ることなく、押されたままになっています。 ボタンが押されている間は、何回でも最初に選んだ書式を貼り付けることができます。
解除するには、もう一度このボタンを押せばOKです。
書式を元に戻したいときは、戻るボタン()で戻せますが、ずっと後になって訂正したい場合もあると思います。
まず元に戻したい部分をドラック゛します。 そして図の位置の▼を押して「書式のクリア」と書かれた部分をクリックします。 (2007以降は、「ホームタブ」→「書式のクリアボタン」)
これで、今選択した部分の書式が、Wordを立ち上げたときの初期設定に戻ります。
ハガキにチラシに招待状・・・。Wordでは様々なものを作ることができますが、一から作成するのには手間もかかりますし、慣れも必要ですね。 Wordは、Microsoft社の開発したワープロソフトですが、その会社のホームページ上で「Wordですぐに使える見本」(テンプレート)を公開しています。
ここでは、はがきのテンプレートをダウンロードしてみましょう。(インターネットに繋がる環境が必要です。)
まず、Wordを立ち上げます。メニューバーの「ファイル」→「新規作成」とクリックすると、画面右側に「新しい文書」という作業ウィンドウが開きます。
その中の「Office Onlineのテンプレート」という部分をクリックします。
「議題」「賞状」「パンフレット」・・・など、カテゴリ(種類)別に分かれているので、今回の目的の「はがき」を探し、さらにその中の「その他のポストカード」を選択します。
「年賀状」「暑中見舞い」「転居のお知らせ」・・など、様々なテンプレートが用意されています。
ここでは「イラスト入りはがき 秋2」を選びました。
ハガキのイラストをクリックすると、ダウンロード画面に進みます。
「今すぐダウンロード」をクリックします。
(もし情報バーが出たら「OK」を押します)
自動的にWordが立ちあがり、先ほど選んだはがきの入力画面が表示されます。
「メッセージ入力箇所」と書かれた部分を消して、文章を入力します。
後は印刷設定などを見直し、はがきに印刷するだけです。
文書の中に写真や挿絵を挿入する時、いくらマウスでドラッグしてもそれが動かずに困ったことはありませんか?
図の上で「右クリック」→「図の書式設定」→「レイアウト」で、「行内以外」のものを選べば、自由に動かせるようになりますが、Wordを起動した時から自動的にそうなるように設定できます。 (2007以降は、「図をクリック(画面上部に、書式タブが現れる)→「文字列の折り返し」→「行内以外のものを選択」)
図のように、イラストの周囲が■で囲まれているのは、これが「行内」に配置されている印です。
「行内」は、そのイラスト自体が一つの大きな「文字」だと考えると、分かりやすいです。
それを「行内以外」にする方法は先に述べたとおりですが、ここからは、Wordを起動させた時点で、図の挿入を「行内」以外にする方法をお教えします。
「ツール」→「オプション」をクリックします。 ●2007・・・「画面左上のOfficeボタン(丸いボタン)」→「Wordのオプション」 ●2010・2013・・・「画面右上のファイル」→「オプション」
その中の「編集と日本語入力」を選びます。
「図を挿入/貼り付ける形式」のVをクリックして、出てきたドロップダウンメニューから「行内」以外のものを選択して「OK」を押します。 ●2007以降は、Aでオプションを選択した後出てくる画面で、「詳細設定」を選びます。「切り取り・コピー・貼り付け」の項目の中に、「図を挿入/貼り付ける形式」があります。
ワードの文字のサイズのプルダウンメニューには、「8ポイント〜72ポイント」までしか書かれていませんが、実際にはもっと大きな文字を入力することができます。
これは、実物大の72ポイントの文字です。結構な大きさがありますが、もっと大きな文字を印刷したいときなどはどうしたら良いでしょうか?
実はここには「1〜1638」までの数字を、直接入力することができます。
例えば「駐車場」の張り紙を作りたいとき、ここに「500」と入力して「駐車場」と文字を入力すると、500ポイントの大きさの文字を打つことができます。
これも実物大です。馬という字の一部が見えていますが、その大きさがお分かりいただけると思います。
印刷プレビューです。500ポイントの場合、A4の用紙一枚に付き一文字になっています。フォントサイズが大きくなれば、一文字が一枚の紙に収まりきらないこともあります。A4なら、620ポイントあたりが限界になります。
後は切り貼りしてポスター風に仕上げるなどします。
また、どの大きさまでの用紙が使えるかは、使用するプリンタによって決まります。