パソコンで何か作業をしようとクリックしたけれど、どうも反応がない・・・
そんな時「待ちきれない!」と何度もクリックしていませんか?
実はそれが原因で、さらに処理が遅くなってしまう場合もあるのです。
クリックしてもパソコンが全く反応していないように見えることもありますが、よく見てみると画面上に「砂時計(Vista以降は、回転する丸)」のマークが出ていたり、パソコンのアクセスランプがチカチカと点滅したりしていませんか?
この時は、パソコンの内部でプログラムの起動をしたり、データを書き込んだり・・と何かしら動きがある証拠です。
こんな時は、じっとそのまま様子を見ていましょう。
「クリックをする」というのは、「パソコンに何かを命令する」ということです。
何回もクリックを繰り返すと、その分だけ多くの命令をパソコンに与えていることになります。
一度に多くの命令をされたパソコンはどれもこれも全部仕事をこなそうとしますが、その分作業効率が落ちてしまい、返って反応が遅くなってしまいます。
人間でも、あまりにも多くのことを一度にやろうとすると、どこから手を付けていいのか分からずに、結局何もできなかった・・ということがありますね。
同じ作業をしているはずなのに、パソコンによって処理の速度が全く違っていて、疑問に思われた方もあると思います。
パソコンの中には「CPU」という、人間の「脳」にあたる部分が入っています。
そのCPUの良し悪しによって、処理能力が大幅に違ってきます。
見た目はほとんど同じでもパソコンの値段が様々なのは、このCPUの違いも大いに関係しています。
ただし、パソコンの処理速度が落ちてしまう原因は、CPUの良し悪しだけでなく他にもいろいろありますが、ここでは省略します。
命令に追いつけなくなったり、パソコンの調子がいま一つ良くない時などは、いくら待っても本当に反応しなくなってしまうことがあります。
これを「フリーズ」とか「固まった」といいますが、こうなったら今やろうとしていた作業を強制的に終了させてしまいましょう。
「Ctrl」「Alt」「Delete」の3つのボタンを同時に押し、「タスクマネージャー」という画面を表示させます。(Vista以降は、一度画面が切り替わるので、その中から"タスクマネージャーの起動"を選択します。)
@「アプリケーションタブ」を選び、A終了させたいアプリケーション(たいてい応答なしとなっています)の上でクリック Bタスクの終了 で、動かなくなったプログラムを終了させることができます。
最近のパソコンは、USBフラッシュメモリやSDカードなどを、専用の差込み口に直接差し込んでデータを取り込むことができるものが多くなっています。
差し込んで少し時間をおくと、自動的に中身を読み取って「次にどの作業をしますか?」と聞いてくるのですが、設定や機種によっては何の反応のないものもあります。
また、一度自動で出てきた画面を消してしまった場合はどうすればよいのでしょうか?
データの持ち運びに便利なUSBフラッシュメモリや、デジカメの中に入っていて画像が記録されているSDカードなどは、特に見かける機会の多いものです。(もちろん、これ以外にもたくさん種類があります。)
専用の差込口がパソコン側に用意されていれば、直接それらを差し込むことができます。
これらを差し込んでしばらくすると下のようなウィンドウ(8は画面右上に、それらしい表示が出ます)が出てきて、次にどのような操作をしますか?と聞いてきます。
この画面は、パソコン内に入っているソフトの種類によって表示される内容が変わります。(「フォルダを開いてファイルを表示する」は共通して表示されます。)
ところが、この画面が出てこない場合もあります。また「×」や「キャンセル」で閉じてしまうこともありますね。
次の方法で、差し込んだものの中身を表示することができます。
まず画面左下の「スタート」ボタンを、続いて「My Computer」をクリックします。
これはUSBフラッシュメモリを差し込んだ場合です。
「リムーバブル記憶域があるデバイス」という欄に「リムーバブルディスク」と表示されています。((F)などのアルファベットは、パソコンによって違う場合があります。)
ここをクリックするとAの画面が現れるので、続けてやりたい操作を選択します。
こちらはデジカメから取り出したSDカードを差し込んだ場合です。
やはり同じく「リムーバブル記憶域があるデバイス」のところにSDカードのマークが出ています。この他カメラのメーカー名などが出てきている場合もあります。
ここをクリックして、次の操作に進みます。
そのほか、DVDやCDを再生しようとして「トレーに入れたけれど画面に何も出てこない」という時もやはり「My Computer」から操作します。(パソコン側がそのDVDやCDに対応していることが必要です。)
ちなみに「リムーバブル」とは「取り外しが可能な」という意味です。
画面下の青いバー(タスクバー)の右端に時計が付いていますが、時刻は合っていますか?
もし時刻がずれているようでしたら、直しておきましょう。
インターネットに繋がっているパソコンなら、自動的に時刻を合わせてくれる機能もあります。
まず、画面右下の時計の上で右クリックをします。
続いて「日付と時刻の調整」をクリックします。
「日付と時刻のプロパティ」画面が出ます。
時・分・秒のうち、合わせたい部分をダブルクリックし、色が反転したら直接数字を入力します。(変更したい部分をクリックして、横の矢印で調節しても可)
秒は00にしておき、時報に合わせてOKをクリックする方法がやりやすいでしょう。
「OK」をクリックした時点から、時計が動き始めます。
ここからは、パソコンがインターネットに繋がっていることが必須となります。
「インターネット時計」というものを利用して、週に一度、決まった時刻に自動的にパソコンの時計を合わせてくれる機能です。
先ほどと同じ画面を開き、「タイムゾーン」というタブをクリックします。
表示が「大阪、札幌、東京」になっていることを確認します。(OKやキャンセルはクリックしない)
そのままの画面で、次は「インターネット時刻」タブをクリックします。(@)
「自動的にインターネット時刻サーバーと同期する」にチェックを入れます。(A)
「今すぐ更新」をクリック。(B)
少し時間をおいて、時刻の同期が完了します。次回はちょうど一週間後に(その時刻にインターネットに繋がっていれば)自動的に時刻を合わせてくれます。
最後に「OK」をクリックします。(C)
「メモ帳」のショートカットができたら、今度はそれを活用してみましょう。(『よく使うソフトは「ショートカット」を作ると便利』を参照してください。)
画像を扱うことはできないのですが、純粋に文字だけならワードなどに貼り付けるよりもずっと軽くて(パソコンの動作や、ファイルの大きさ)済みます。
ショートカットをダブルクリックして、「メモ帳」を開きます。
ちょっと覚えておきたいことなどを、本物のメモ帳のようにさっと記録するのに便利です。(後々これらの番号等をどこかに入力する必要が生じた場合、その箇所に『貼り付け』すると間違いがありません。)
インターネットの画面でも、文字の部分だけメモ帳に貼り付けることができます。(基本編『文章をコピーして、他の場所に貼り付けてみよう!』を参照してください。)
ただし、文字のように見えても、実際は画像の場合もあります。
「保存」をしなければ、パソコンの電源を切ると消えてしまいます。
「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックします。
ここでは「デスクトップ」に「郵便料金」と名前を付けて保存してみましょう。
プレイスバー(デスクトップのイラスト)をクリックし、ファイル名に「郵便料金」と入力してから「OK」を押します。
デスクトップ上に、「郵便料金.txt」(.txtは表示されないこともあります)という名前のアイコンができました。
これを開けば、いつでもその内容を見ることができます。
パソコンのデスクトップには小さなイラスト(アイコン)が並んでいて、それをダブルクリックすると、目的のソフトを簡単に立ち上げることができますが、そのアイコン(ショートカット)は自由に作ることができます。
今回は「メモ帳」でご説明しましょう。
まず、画面左下の「スタート」をクリックし、「すべてのプログラム」にマウスを乗せます。
そのパソコンに入っているソフト一覧がずらりと表示されます。
「アクセサリ」という項目を見つけて、マウスを乗せます。
その中の「メモ帳」を「右クリック」。
「送る」にマウスを乗せ、出てくる項目のうち「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選択します。
デスクトップ上に、「メモ帳」のショートカットが作成されました。(が目印)
これはプログラム本体ではなく、いわば「影武者」です。不要なら「ごみ箱」に捨てても、何の問題もありません。