超高齢社会の問題

戦後70年の間に、医療技術や生活水準の向上により、飛躍的に平均寿命が伸びました。そして、現在日本は、世界で一番の長寿国となりました。
少子高齢化が進み、本来ならばピラミット型の年代別人口分布が、大きく崩れています。2025年団塊の世代の方々が後期高齢者となる頃には、介護や医療費等社会保障費の急増が懸念されています。低い出生率と諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進行して年金等厳しい社会保障費負担の社会到来も予想されています。

超高齢社会がかかえるさまざまな問題

生産年齢人口の減少

Singl Award Image 超高齢社会がもたらす課題として、働き手の主力とされる15歳以上65歳未満の「生産年齢人口」の減少や、介護負担の増大などをあげていますが、これは「働きながら家族の介護をする人」が増加することも意味しています。社会保障制度が高齢者(65歳以上)1人に対して生産年齢人口(15~64歳)が何人で負担するか?という人数も大きく変化して来ました。 「胴上げ型/1965年」高齢者1人に対し生産年齢人口9.1人。 「騎馬戦型/2012年」高齢者1人に対し生産年齢人口2.4人。 「肩車型/2050年」高齢者1人に対し生産年齢人口1.0人。 平均寿命の伸長や食生活の欧米化により、アルツハイマー型認知症が増大し、都市化や核家族の進行により家族と地域とのつながりも薄れていき、認知症の高齢者の居場所が益々失われてます。生産年齢人口の減少は、我が国の潜在成長率を押し下げ、持続的経済成長に大きな影響を与えることが懸念されています。
社会保障費の増加のみならず、介護負担の増加も懸念されています。このため、家族介護以外の受け皿の整備等、社会全体で高齢者の生活を支えていくような社会システムの整備を早急に進めるとともに、要介護者等の支援者を支援する仕組についても構築する必要があるものと考えます。

日本の年齢別人口分布

出典:国立社会保障・人口問題研究所(http://www.ipss.go.jp/)
Singl Award Image 日本は世界の中で最も少子高齢化が進んでおり、世界のどの国も経験したことのない速度で人口の少子化・高齢化が進行しています。 Singl Award Image 日本の人口構成比の変化には二つの視点があえります。一つが人口減、もうひとつが高齢者の急速な増加です。 江戸時代では平均寿命が50歳程で、現在は、そのころに比べて『長生きできて良い!』と考えるのが本来ならば普通なのですが、人生の質という点ではどうなのでしょうか?
長寿な老人が健康に暮らし、地域社会においても一定の存在感を示すことができるならば、若年層たちにも、「いつかあのように素敵な老人になれる」という期待感を持って、日々を過ごしていく勇気を与えることができるのではないかと思います。
しかし具体的に何から始めればいいかというと・・・。それはなかなかわからないことです。
高度な技術力を持つ日本においては、労働力不足を補うための産業ロボット、高齢者福祉を進展させるための介護ロボットの需要普及が期待でき、それらの技術を世界的に普及させることで、経済的なメリットを日本にもたらすことも考えられます。
日本人の特質を生かし、現在定年等で労働意欲の有無に関係なく解雇されている有能な高熟練労働者層を生産人口に呼び戻すことも視野に入れながら、高齢者なっても「より豊かな幸せな人生」を過ごせるような活動を模索してくことが大切なのではないかと思います。
私達げんきの森の活動の中では、活動に参加される方々の特技を見つけ、それをご披露して頂いたり、ご援助いただけるような取組みをしています。
例えば絵が得意な方には絵手紙を描いていただでき、参加者の方に葉書を送ったり、手芸が得意な方には景品を作ってもらったり、お菓子作りが得意な方には、お菓子を準備してもらったりと無理のない程度で活動にご協力を頂いております。そういう皆様の優しさの欠片が集まり、小さな心のこもったハートを皆様にお届けしております。どうか皆様もこの活動にご参加頂き、昔取った杵柄で特技でご協力をお願いいたします。