設立趣旨
我が国では団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上となる2025年問題が目前に迫ってきています。それに伴い、医療費増大という大きな課題を抱えており、その解決策の一つとして、健康状態維持のために病気にならない個々の取り組み、いわゆる“健康寿命を延ばす対策”がとても重要な課題だと考えています。
現在、医療従事者の方々はそれぞれの専門性を活かし、寿命を延ばすためにより高度な医療を誠心誠意提供されておられますが、今後は病気にならないように予防活動や病気と共に生活する環境作りを個人レベルではなくもっと地域レベルで取り組む時代ではないかと考えます。
戦後、国民皆保険制度により国民が等しく恩恵を受けることができるようになりましたが、増大する医療費が国家予算を圧迫するまでに膨らんでしまいました。それを減少させるために、一般人でも可能な方法はないかと私達は模索して参りました。
それは、私達がこれまで得た知識や経験、あるいは資格や専門技術を活用し、健康な高齢者の生活レベルの保持と改善を目指し、平均寿命ではなく健康寿命をできるだけ伸ばす介護予防講座の実施だと思います。様々な介護予防講座の中でも私達は超高齢社会の問題の一つ「認知症」を予防する取り組みに特化した一次予防に的を絞り、認知症になり難い仕組みを構築していきたいと考えています。
その一方で、認知症外来専門の医師を理事に迎え、助言監修のもとにさまざまな脳を刺激するプログラムを開発準備しながら、認知症予防講座を幅広く地域で開催していきたいと考えております。
またこの活動を広めることにより、すでに認知症を患った方々が住み慣れた地域で住み続けることができる優しい街づくりができるように、私達の活動が地域の住民に認知され、微力ながらも2025年問題の解決の一助に寄与できれば幸いです。